料理を褒めるって難しいことですね

私の母は「料理を作っても誰にも褒められない。お父さんも弟もおいしいともまずいとも言わない。おいしい?って聞いても口をもごもごさせながら頷くだけ。作り甲斐がない」とよくこぼしていました。私も気が向いたときに料理を作りますが、自分の作った料理に対して感想が一切ないというのも悲しいもの。そこで私が率先して、母の料理を褒めることにしました。おいしい料理が出てきたら「これおいしいね、また作って」と笑顔。感想がおいしいだけでは嘘くさいだろうと、「塩が多いね」「すっぱいね」などと様々な趣向を凝らして褒めました。

ですが3か月経っても母の言うことは同じ。しびれを切らし、「私は感想言ってるよね?」と尋ねると

「確かにあんたは料理おいしいおいしいって言うけど、なんでもおいしいって言うしおいしかった料理覚えてないでしょ。知り合いに認知症のおばあちゃんがいるんだけど、その人も全部おいしいおいしいっていうし、どれがおいしかった?って聞いても、ぜーんぶおいしかったよ、だって。作り甲斐ないよ」とバッサリ。こればっかりは母に味方できません。わがままが過ぎるのではないでしょうか。